消灯時間です

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今日のアドリブ 気ままに書きます

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「翔ぶが如く 三」司馬遼太郎

第三巻。語られるのは「征韓論」をめぐって開かれる明治6年10月の廟議から、明治7年初頭の警視庁創立、岩倉具視の暗殺未遂事件あたりまで。前巻、最後の最後で西郷を裏切り、征韓派から非征韓派にまわっていた板垣(と副島)でしたが、その後どうなるかと…

「カラマーゾフの兄弟(下)」ドストエフスキー

前の巻を読み終わってからしばらく間を空けてしまったが、数日前から再び読み始めてとりあえずなんとか最後まで読み切った。正直疲れた。脳天から湯気が出そう。とりあえず一二度読んだぐらいでは、いやおそらく何度読んだとしても、私のかぼちゃ頭では到底…

「珍夜特急1」クロサワ コウタロウ

アマゾンのKindle版で読んだのだけど、おもしろい本だった。ユーラシア大陸を単独バイクで横断する旅に出た著者の実体験記。第1巻はそのインド・パキスタン編。タイトルも本の装丁の感じも、沢木耕太郎さんの「深夜特急」に似ている。どうやらオマージュ本ら…

「海と毒薬」遠藤周作

14,5歳ぐらいのころに一度読んだ本だが、話の内容は初読といっていいぐらいほとんど忘れてしまっていた。ただ、序章で、登場人物の「私」が、肺気胸の治療を受けるシーンだけはよく憶えていて、ああそういえばこの本で「気胸」という病気のこと知ったのだっ…

「カラマーゾフの兄弟(中)」ドストエフスキー ④

「カラマーゾフの兄弟(中)」ドフトエフスキー ③ からのまとめのつづき 【第三部】第九編 予審 ドミートリイの出発を見届けた後で酒場へ繰り出したペルホーチンは、そこで以前ドミートリイが親父を殺すと公言していたことや、三千ルーブルの話をしていたこ…

「カラマーゾフの兄弟(中)」ドストエフスキー ③

「カラマーゾフの兄弟(中)」ドフトエフスキー ② からのまとめのつづき 【第三部】第ハ編 ミーチャ (中途から) 父親の家を飛び出したドミートリイは再びグルーシェニカの家へとやってきた。彼女の家では、使用人たちの間でドミートリイが来ても相手にしな…

「カラマーゾフの兄弟(中)」ドストエフスキー ②

「カラマーゾフの兄弟(中)」ドフトエフスキー ① からのまとめのつづき 【第三部】第ハ編 ミーチャ グルーシェニカが昔の恋人とよりを戻そうとしていることなどつゆ知らず、彼女が自分と父親(フョードル)のどちらを選ぶかという問題ばかりに心を囚われて…

「カラマーゾフの兄弟(中)」ドストエフスキー ①

カラマーゾフの兄弟中巻。相変わらずじわじわと地味に登場人物は増え続け、上巻でちょい役だとばかり思っていた人物が、再びひょんなところで登場してきたりもするので全くあなどれない。序盤の90ページにもわたる、ゾシマ長老最後の独白の場面の長さには驚…

「カラマーゾフの兄弟(上)」ドストエフスキー

毎年、年間100冊の読書を目指しているのだが、今年は情けないことに30冊もどうかという怪しい雲行きになってきたので、もう量にはこだわらず、以前手をつけたけれども途中で投げ出してしまった本にゆっくりじっくり時間をかけて再挑戦してみることにした。と…

「翔ぶが如く 二」司馬遼太郎

以前挫折してしまった第二巻に再び挑戦。今回はなんとか最後まで読み通したが、前巻にも増して内容がボリューミーになっている。とにかく軸になる話を肉付けしたり、その背景を説明したりするサイドストーリーみたいなのがものすごいのだ。そして登場人物・…

「翔ぶが如く 一」司馬遼太郎

以前読み始めてみたものの、意外に難しくて2巻目であえなくリタイアしていたのだが、今、大河ドラマの「西郷どん」にはまっている勢いでもう一度読み始めてみた。なんだろう。前より面白く読める。ただ相変わらずものすごい勢いで、脳のブドウ糖が減ってい…

「放送禁止歌」森 達也

おもしろおかしく読める本かと思っていたら、いたってまじめなドキュメンタリーだった。かつて放送禁止歌を検証するドキュメンタリー番組を作った筆者(TVマンらしい)が、その番組制作時を振り返る回顧録的な内容になっている。番組を作っていく過程で直…

「一度も愛してくれなかった母へ、一度も愛せなかった男たちへ」遠野なぎこ

女優として活躍する筆者の半生を綴った本。「自伝的小説」とあるので、どこまでが真実なのかはわからないが、できれば全てが作り話であってほしいぐらいのかなりえぐい内容だ。とりわけ前半の、筆者が育った壮絶な家庭環境を描いたくだりは圧巻の極みで、な…

「本陣殺人事件」横溝正史

「本陣殺人事件」は「金田一耕助シリーズ」の第1作目なのらしい。この表題作の他に、「車井戸はなぜ軋る」、それから「黒猫亭事件」という二つの短編が収録されている。いずれも終戦からまだ間もない昭和20年代前半に発表されている小説で、そのせいかどの…

「真実」梶 芽衣子

梶芽衣子さんといえば有名なのが、映画「女囚さそり」だが、残念ながら私はリアルタイム世代ではない。私の中での「梶芽衣子」といえば、カラオケ本で知った「怨み節」という何やら空恐ろしげなタイトルの歌であり、鬼平犯科帳の「おまさ」であり、それから…

「美人物語」片岡義男

文字通り、美人な女性ばかしが登場する物語(短編集)である。この本に限らず、片岡義男の小説に出てくる女性は、基本的にみなパーフェクト級の美人である。彼女たちは容姿端麗なだけにとどまらず、一様に何かカタカナ的な職業を持った、いわゆるキャリアウ…

「犬神家の一族」横溝正史

横溝正史の金田一耕助シリーズより一冊。映画版(市川崑監督の1976年版)は好きで何度か見ているのだけど、原作を読むのはこれが初めて。金田一耕助は東北生まれで、スキーが得意。かの有名な映画のワンシーン、湖面にぶっ刺さる、衝撃的な犬神スケキヨの逆…

「楽園のカンヴァス」原田マハ

ずいぶん前に友人から薦められていた作品だったが、ようやっとこのたび読んだ。ほぼ一気読みであった。すこぶるおもしろい。どうすればこんなストーリーが思いつくのか。その並外れた発想力と圧倒的な筆力に、”舌を巻く”とか”脱帽する”とか、その手の言葉を…

「鬼龍院花子の生涯」宮尾登美子

前回の読書から、だいぶ時間が経ってしまった。さて、新年一発目に選んでみた本は、宮尾登美子の小説「鬼龍院花子の生涯」である。夏目雅子主演で有名になった映画の方は見ていて、原作を読むのはこれが初めてだったが、映画の方のストーリーはだいぶ脚色が…

「鬼平犯科帳6」池波正太郎

前回、「鬼平犯科帳」の7巻を読んだところだったのだが、6巻を積ん読にしたまま、未読スルーしていたことがわかった。しまった。すっかり読んだ気になっていた。そういうわけで、図らずもてれこになってしまったのだが、今回は6巻を読む。「鬼平」は、主…

「鬼平犯科帳7」池波正太郎

「鬼平犯科帳」もとりあえず7巻まで読み終えた。今回も涙あり、笑いあり、ほどよくお色気あり、の盤石の面白さだった。収録話の一つである「掻堀のおけい」は、妖艶な年増の女賊の暗躍を描く話で、「鬼平」の名物メニューである「一本うどん」も登場する。…

「愛の年代記」塩野七生

数年前から、年間100冊を目指して読書しているのだが、なかなか思うようにいかない。たまたまタイミングの都合でそうなったのだが、毎年12月から読み始めて、次の年の11月までに読んだ冊数をカウントすることにしている。なので、ちょっとフライングなのだが…