消灯時間です

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「蒼穹の昴」浅田次郎

昨年末に本棚を整理したら、未読の本がけっこうたまってしまっていた。なので今年はネットを見てはつい本をポチポチしてしまう悪い癖をちょっとがまんして、しばらくは積読の解消に努めようと思った。
まずは長編もので一気に切り崩しにかかろうと、浅田次郎の「蒼穹の昴」全4巻を読んだ。

中国・清朝末期、年若い皇帝に代わって、西太后が実権を握っていた頃のお話。
極貧から抜け出すため自ら宦官となり、幾多の苦難を経て、やがては西太后の最側近となるまで出世していく少年と、やんちゃな遊び人ながら科挙に主席で合格し、超エリート官僚として国の中枢で着々と地位を築いていく青年の、二人の若者が主人公。実在の人物と架空の人物とが入り交じりながら話が進んでいく。
タイムトラベル的要素もあって、物語はときに17世紀のイタリアの方まで飛んでいったりもする。その過程でいきなりヴィヴァルディが登場したりもするので驚くが、「ああでもひょっとするとこの人物はあの人物の生まれ変わりなのかも」などと好き勝手に解釈を巡らせたりしながら読んでいく。
ドロドロの権力闘争劇ながら、読後は不思議とさわやかだ。
人情味にあふれる登場人物が多いせいかもしれない。

慣れない中国読みの漢字に最後まで手こずったが、面白かった。
これで終わってしまうのかしらとちょっとさみしくなっていたら、続編があるという。
「珍妃の井戸」
皇帝の寵妃・珍妃は誰に殺されたのかというミステリーらしい。
井戸に投げこまれて殺されたとかいう実在のお姫様のことだな・・・怖
どうしよう・・・おもしろそうだ・・・。でもあのつんどくのお山がなー。
・・・・・・ポチっ
やってしまった・・・( ̄▽ ̄;)

積読云々の前に、この意志の弱さをどうにかしたい。