消灯時間です

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今日のアドリブ 気ままに書きます

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「カラマーゾフの兄弟(上)」ドストエフスキー

毎年、年間100冊の読書を目指しているのだが、今年は情けないことに30冊もどうかという怪しい雲行きになってきたので、もう量にはこだわらず、以前手をつけたけれども途中で投げ出してしまった本にゆっくりじっくり時間をかけて再挑戦してみることにした。と…

「翔ぶが如く 二」司馬遼太郎

以前挫折してしまった第二巻に再び挑戦。今回はなんとか最後まで読み通したが、前巻にも増して内容がボリューミーになっている。とにかく軸になる話を肉付けしたり、その背景を説明したりするサイドストーリーみたいなのがものすごいのだ。そして登場人物・…

「翔ぶが如く 一」司馬遼太郎

以前読み始めてみたものの、意外に難しくて2巻目であえなくリタイアしていたのだが、今、大河ドラマの「西郷どん」にはまっている勢いでもう一度読み始めてみた。なんだろう。前より面白く読める。ただ相変わらずものすごい勢いで、脳のブドウ糖が減ってい…

修学旅行の思い出

東北育ちの私のはじめての修学旅行先は北海道だった。小学6年生の時だ。私の通っていた小学校では長年、行き先は函館か札幌というのが慣例になっていて、上級生からも最後の夜は札幌の街でラーメンが食べれると聞かされていたので、みな楽しみにしていたし…

「放送禁止歌」森 達也

おもしろおかしく読める本かと思っていたら、いたってまじめなドキュメンタリーだった。かつて放送禁止歌を検証するドキュメンタリー番組を作った筆者(TVマンらしい)が、その番組制作時を振り返る回顧録的な内容になっている。番組を作っていく過程で直…

ガス給湯器交換体験記

給湯器を買い替えることにした。「給湯器そろそろ交換かも問題」は、ここ数年の我が家の懸案事項のひとつだった。何度か不具合を起こすようになったからだ。これまでは修理で乗り切ってきたが、このたび3回目の故障に見舞われたのを機にようやく決心がつい…

ほぼ東海道を歩く旅⑦【小田原~箱根湯本】

GW中も仕事だった夫は、世間の連休の終わりとともにようやくうれしい5連休。しかし休みに入ったとたん、毎日のように雨は降るわ、冬に逆戻りしたように寒いわで散々な日々。それでもせっかくだから鎌倉の海沿いにアジフライでも食べに行くかと、少しだけ晴…

ねじねじと終活

最近気になったニュースというか、見出しを見てつい笑ってしまったのは、「中尾彬、妻にねじねじを捨てられる」だった。 www.oricon.co.jp なんでも終活の一環で、トレードマークのねじねじストールを志乃夫人にごっそり処分されてしまったらしいのだが、そ…

「一度も愛してくれなかった母へ、一度も愛せなかった男たちへ」遠野なぎこ

女優として活躍する筆者の半生を綴った本。「自伝的小説」とあるので、どこまでが真実なのかはわからないが、できれば全てが作り話であってほしいぐらいのかなりえぐい内容だ。とりわけ前半の、筆者が育った壮絶な家庭環境を描いたくだりは圧巻の極みで、な…

鍋コーヒー

photo@Pixabay 学生の頃、お湯をさすだけではどうにもこうにもうすら酸っぱくてあまりおいしくないインスタントコーヒーを、どうにかおいしく飲める方法はないものかと試行錯誤を重ねてみたことがあった。結果行きついたのが「鍋で煮出す」という方法だった…

「本陣殺人事件」横溝正史

「本陣殺人事件」は「金田一耕助シリーズ」の第1作目なのらしい。この表題作の他に、「車井戸はなぜ軋る」、それから「黒猫亭事件」という二つの短編が収録されている。いずれも終戦からまだ間もない昭和20年代前半に発表されている小説で、そのせいかどの…

「真実」梶 芽衣子

梶芽衣子さんといえば有名なのが、映画「女囚さそり」だが、残念ながら私はリアルタイム世代ではない。私の中での「梶芽衣子」といえば、カラオケ本で知った「怨み節」という何やら空恐ろしげなタイトルの歌であり、鬼平犯科帳の「おまさ」であり、それから…

ほぼ東海道を歩く旅⑥【大磯~小田原】

3月某日の朝。空はあいにくの曇り模様。夕方からは雨になるらしい。休日を迎えた夫も、この日は朝寝坊のようでなかなか起きてこない。ということは、今日は歩きはないのねと、最近魅力再発見ではまっている、しばたはつみさんのベストアルバムを聴きながら…

ほぼ東海道を歩く旅⑤【茅ヶ崎~大磯/茅ヶ崎~藤沢】

前回の旅から約2週間。再び東海道歩きの日がめぐってきた。この日は趣向を変え、変則的な歩き方をしてみようという夫。まだ歩いていない藤沢ー茅ヶ崎間をすっ飛ばして、先ずは茅ヶ崎から大磯まで歩く。その後、茅ヶ崎に戻ってきて、茅ヶ崎から藤沢を歩くん…

ほぼ東海道を歩く旅④【東戸塚~藤沢】

前回の「川崎ー東戸塚」間の東海道徒歩旅から一週間。再び夫の休日がめぐってきた。 しかしこの日は夕方から予定があるらしい。そういうわけなので、さすがに今日はウォーキングはないだろうと高をくくっていたら「歩きに行くゾ♪」と夫。寝込みを急襲された…

ほぼ東海道を歩く旅③【川崎~東戸塚】

前日、ゴルフに「川崎ー品川」間のロングウォーキングと、Wヘッダーをこなしたにもかかわらず、この日も朝から元気な夫。一方、私はといえば、前日の徒歩旅の終盤から右足の甲に軽い痛みが。しかし、患部を冷やしてみたら一晩でだいぶ具合が良くなっていたの…

ほぼ東海道を歩く旅②【品川~川崎(箱根駅伝ルート)】

変則休みで仕事をする夫は、今週はうれしい二連休。しかし、初日から半日ゴルフと忙しい。私はといえば、主の居ぬ間にたまった家事をこなすなどしてのんびり過ごしていたら、昼過ぎ、外にいる夫から電話が。「あと30分で帰るから。出かける支度しといてね」…

「美人物語」片岡義男

文字通り、美人な女性ばかしが登場する物語(短編集)である。この本に限らず、片岡義男の小説に出てくる女性は、基本的にみなパーフェクト級の美人である。彼女たちは容姿端麗なだけにとどまらず、一様に何かカタカナ的な職業を持った、いわゆるキャリアウ…

ほぼ東海道を歩く旅①【日本橋~品川】

夫が「東海道を歩きたい」と言い出した。やぶからぼうに何を言いだすかと思えば、どうやら本気らしい。しかも私、道連れにされるらしい・・・汗。そうはいっても、通しで歩くのは日々のあれこれで現実的に難しいし、関東圏に住む私たちにとって、京都まで歩くと…

「犬神家の一族」横溝正史

横溝正史の金田一耕助シリーズより一冊。映画版(市川崑監督の1976年版)は好きで何度か見ているのだけど、原作を読むのはこれが初めて。金田一耕助は東北生まれで、スキーが得意。かの有名な映画のワンシーン、湖面にぶっ刺さる、衝撃的な犬神スケキヨの逆…

「楽園のカンヴァス」原田マハ

ずいぶん前に友人から薦められていた作品だったが、ようやっとこのたび読んだ。ほぼ一気読みであった。すこぶるおもしろい。どうすればこんなストーリーが思いつくのか。その並外れた発想力と圧倒的な筆力に、”舌を巻く”とか”脱帽する”とか、その手の言葉を…

「鬼龍院花子の生涯」宮尾登美子

前回の読書から、だいぶ時間が経ってしまった。さて、新年一発目に選んでみた本は、宮尾登美子の小説「鬼龍院花子の生涯」である。夏目雅子主演で有名になった映画の方は見ていて、原作を読むのはこれが初めてだったが、映画の方のストーリーはだいぶ脚色が…

免許の更新に行ってきた

自動車の免許更新の時期がまたやってきた。前回からもう5年だ。早い。悲しいかな、5年という年月のスパンが年々短く感じられる。今年の冬はなんだかひどく寒いのと、警察署という不慣れな場所へ行くことへの緊張とで、なかなか足が向かない。しかしそう悠…

貴乃花親方のネクタイ

最近、目からウロコだったのは、貴乃花親方のネクタイである。年の瀬も押し迫ったある日のテレビに映し出された貴乃花親方は、グレーのスーツに薄いブルーのシャツ、紺色のネクタイという出で立ちで、「あら、今日のコーディネートはなかなかステキじゃん」…

「鬼平犯科帳6」池波正太郎

前回、「鬼平犯科帳」の7巻を読んだところだったのだが、6巻を積ん読にしたまま、未読スルーしていたことがわかった。しまった。すっかり読んだ気になっていた。そういうわけで、図らずもてれこになってしまったのだが、今回は6巻を読む。「鬼平」は、主…

「鬼平犯科帳7」池波正太郎

「鬼平犯科帳」もとりあえず7巻まで読み終えた。今回も涙あり、笑いあり、ほどよくお色気あり、の盤石の面白さだった。収録話の一つである「掻堀のおけい」は、妖艶な年増の女賊の暗躍を描く話で、「鬼平」の名物メニューである「一本うどん」も登場する。…

「愛の年代記」塩野七生

数年前から、年間100冊を目指して読書しているのだが、なかなか思うようにいかない。たまたまタイミングの都合でそうなったのだが、毎年12月から読み始めて、次の年の11月までに読んだ冊数をカウントすることにしている。なので、ちょっとフライングなのだが…

聞く力、気づく力

先日出向いたとあるイベントで、思いがけなく、侍ジャパン前監督の小久保裕紀さんの講演を拝聴することができた。「楽しいイベントの中、真面目な話で恐縮ですが、しばしおつきあいください」と謙遜なさっておられたが、いやいやなんの。あんなに話の上手な…

ハユラコ

cc0 image by Pixabay 先日の日経新聞の特集記事がおもしろかった。 世界には、その国の言語でしか表現できない言葉がさまざまあるらしく、そのいくつかが紹介されていた。 たとえば、日本語の「木漏れ日」。 木々の葉のすきまからこぼれおちる陽の光のこと…

上々颱風

学生の頃、上々颱風にハマり、今はなき情報誌「ぴあ」をバイブルのごとく持ち歩き、コンサート情報をせっせとチェックしては、あちこちのライブ会場を駆けずり回っていた。まだネットのない頃のなつかしい思い出だ。 そもそもの出会いは、このCDアルバムだっ…