遠征さんぽ【夏の金沢編③】

 金沢２日目。お昼は近江町市場へ。

お魚、やさい、くだもの、なんでも売ってるが、とにかく人の頭を見に来たかと思うぐらい混んでいる。
 

食堂もどこも混んでいる様子だったが、「すぐご案内できます」という呼び込みにつられて入ったお店で海鮮丼。おいしかったけどバリバリの観光地価格。人数いかんによっては軽いランチのつもりでも諭吉の１、2枚はかるく飛んでいきそうないきおいだ。それでも4～5人単位の家族連れがひきもきらずにお店に入ってくる。なんだかんだいって日本は豊か。

さて、腹ごしらえもすませたところでさっそく午後の観光へ。しかしここからが珍道中。

まずは夫のリクエストで炎天下のなか、建物内にからくり仕掛けが施されているという妙立寺（通称：忍者寺）へ向かったが、なんと拝観には事前予約が必要とのこと。一定数の人数を集めてツアーのようにして寺内をまわるしくみらしい。受付の女性が「今からでも予約専用番号に電話してもらって空きがあれば当日でも入れる」と親切に案内してくれたが、順番待ちらしき人たちもたくさんいたので今回は境内だけ見させてもらって失礼することに。

www.hot-ishikawa.jp 行かれる方は予約をお忘れなくネ。

次は私のリクエストで「金沢21世紀美術館」へ。しかし中へ入って驚き。ある程度は覚悟していたけれど館内は予想を上回る人人人!!!　入口付近には何やらものすごい長蛇の列ができている。（後で調べたらチケット売り場の行列だったらしい）それを見ていつもの人混みアレルギーを発動させてしまった我々はすっかり戦意喪失。ロビーで少しだけ涼をとらせてもらってすごすご帰ることに。レアンドロのプールを見てみたかったんだけどな。またいつか出直しです。
くやしいので帰り際に外観の写真だけ一枚。こんな炎天下の中で芝生にゴロ寝している人がいたけど大丈夫かしら。

思えば我々も朝早くから猛暑の中を歩きっぱなしでかなり体力を消耗していた。ここは無理せずいったんホテルに戻って休憩し、また夕方から観光に出直すことにしました。

www.hot-ishikawa.jp事前に前売り券を買っていったほうが良さそうです!!

さて、宿に戻って３時間ばかし休憩した後、夕方から再び市内観光へ。
人気観光地の一つ「ひがし茶屋街」へ向かいます。日はまだ高いもののこの時点ですでに時計は18時をまわっている･･･。が、夕方からのひがし茶屋街観光は思いのほか快適だった。

夕方遅くのためすでに閉まっているお店も多かったが、昼間の暑さも幾分落ち着き、何より人があんまり歩いてない！昼間は最寄りの「橋場町」というバス停でかなりの人が乗降するのを目撃したので、相当混雑するものと思われる。街並み散策だけでよければ、日の長い夏季なら断然夕方をお勧めしたい。（早朝でもいいのかもしんない）

街並みは和洋折衷。こんな石造りの洋館もある。老舗の洋食屋さんだそうです。

それにしてもひがし茶屋街の風情がすっかり気に入ったらしく、昼間のグロッキーぶりがウソのように精力的に通りを歩き回る夫。こやつはもしかしたら前世お侍さんで、このへんになじみの芸妓でもいたに違いない。（私もいよいよ時代劇の見過ぎ）
さらに、いつのまに調べていたのか近くにもう一か所行きたいところがあるという。

ということで連れてこられたのが、ひがし茶屋街の奥にある宝泉寺という場所。

しかしここに到るまでには、これは帰りがけ下りの際に撮ったものだけれど、茶屋街のはずれからこのかなりの傾斜の坂道を上ってこなければならない。地味に乳酸たまります。

けど、なんとかがんばって上がってこれれば高台からなかなかの景色が眺められる。
日没にはまだ少し早かったがここは夜景の名所なんだそう。

最後は、ひがし茶屋街から少し歩いて主計町（かずえまち）茶屋街へ。

川沿いにあるせいか、なんとなく京都っぽい場所だった。
ところで、そろそろお腹すきましたね。

しかしこの日は特にお店を予約していたわけでもなかったためすっかり夕食難民になってしまい、あちこちでフリにフラれ、ようやく宿近くの居酒屋さんに空席が見つかって一息。10年前は大の日本酒嫌いだった男が、いまや石川の酒飲み比べセットでノド潤してます。

とりあえず金沢名物はひとつでも多く食べて帰ろうと、欲張って金沢牛と金沢おでんのコラボという一石二鳥のメニューを頼んだらずいぶん上品すぎる料理がきてしまった笑。そりゃそうだわね。しかしやさしいお出汁のお味でおいしかった。昨夜はのどぐろも食したし、食べ物関係ではほぼほぼもう思い残すことはありません･･･。

この日も歩きに歩いて気がつけば知らず知らずのうちに13キロにせまるウォーキング。
猛暑の中よく歩いたと思う。
楽しい時間はあっという間に過ぎるもの。金沢滞在もあと半日を残すのみとなりました。